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イギリスに懲り懲り

イギリスに来て6年目、当初は3−4年のつもりできたので骨を埋めるつもりは毛頭無かったけど、人間なので住んでみて住み心地がよければそのまま永住ということもあったと思う。

でも、イギリスはもういいかなと思っている。理由は、住んでいる街と天気が大きな理由。
今住んでいる街には日本人が私しかいない。初めは日本人だからってみんな友達になれる訳でもないので、何のことはないと思っていたけど、それも3年目に入った頃からきつくなってきた。

ロンドンみたいに日本人が多く住んでいるところであれば、友達だけじゃなくて日本食品も本や雑誌も手に入りやすい。人によって違うと思うけど、やっぱりこういう日常的なものが手軽に入手できるとできないとでは住みやすさもかなり違う。

私が住む街は小さい。小さくて洒落ているヴィレッジならそれもいいかもしれないが、洒落てもいない。暇つぶしできるようなカフェも、本屋もない。あるといったらチェーンの洋服店やスーパーだ。

車で20分ほど隣街のようにアートシアターみたいなものがあったら、随分違ったと思う。住むにはかなり高い場所だけど、それだけ楽しめる場所もある。

そんな街に越さなきゃよかったじゃないか、と言うかも知れないが渡英して間もなかったころは右も左も分からなかったから、アランさんのオフィスから近いこの街に家を買ってしまったのだ。

なので、ロンドンかアランさんの家族の近くに引越しをしようかという話もしたことはある。しかし、もうひとつの理由である天気はイギリスにいる限り改善されない。

イギリスは日本よりも北に位置している。天気の特徴は、冬でも極端に寒くならないが、夏も日本のようにカーッと暑くならない。なので、四季というものは日本のようにはっきりしていない。
冬場はどんよりと暗い日が続き日本のような冬の青空みたいなものはないので、日本人の私にとってかなりつらい。かといって夏が暑くて晴天が続くかというと、そうはいかないのがイギリス。

今日みたいに晴れればこれ以上に美しい田園風景はないと思えるほど絵になる国なのだけど、これもいつまで続くか。。仮にこれがこの夏最後の夏日になってもイギリス人は驚かないだろう。

天気がイギリスに懲り懲りした理由かと聞いて、驚く人もいるかもしれないが本当にこれで移住する人はたくさんいる。青空を求めてオーストラリアに移住なんてのは、周りでよく聞く話なのだ。

小さい街なら小さい街なりにコミュニティー意識が強ければ外人の私でも地域に溶け込めてやっていけたかもしれない。でも、今日BBCラジオのリスナーのコメントにも”もう12年住んでるけど、隣近所とはまったく交流もあいさつもない。こんな生活にはもう耐えられないから移住をしようとおもっている”というものがあった。

私は聞きながらうんうんと頷いてしまった。私はもともとおしゃべりだし、人と話をするのが好きだ。
これなら、日本の田舎に住んだほうが向いているかもしれない。

とにかく、友達も作りにくくて天気のどんよりしたイギリスのこの生活には懲り懲りしてしまったのだ。


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もう迷っていられない

この不景気に家を売るのはタイミングが悪いということで、やっぱり家は賃貸に出そういうことになった。

イギリスでいうチェーン(=現在の家を売って、他の家に買うこと)ではないので今売っても損するばかりだ。

この間来てもらった2社のうち、最も対応がよくて家から近い方に管理をお願いすることになったのだけど、ここからは怖いくらいに話がトントンと進んでしまった。

管理をお願いすると電話を入れた翌日には写真を取りに来て、その2日後にはもう見学のアポイントを取ったという連絡がきた。

今までは、ふたりの間での会話に過ぎなかった計画がいよいよ周りを巻き込むことになる。分かっていたことだけど、現実を突きつけられた気がして怖くなってしまった。

本当にこれでいいのか、もう後戻りはできないぞ。なんてことを考えながら、自分の心に向き合ってみた。

でも、やっぱりやってみたい。もう一冬もこのイギリスで過ごすことは考えられない。

出発は9月上旬にしようと考えているけど、今日家を見に来たカップルは7月待つには入居したいらしい。

彼らが8月中旬くらいまで待てるならうまく話がまとまるかもしれない。。。

しかし、愛する家を人の手に渡すのっておもっていたよりも勇気がいるもの。

なんか、気持ちがグラグラと揺れる。。行きたい国のガイドブックでも読まないと、あれ、なんてこんな大変なことしようとしてるんだっけ?なんてことを考え始めてしまいそうだ。


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優柔不断なふたり

私達ふたりはかなり優柔不断だ。

今回の旅についても、なかなか決断ができなかった。

本当に実現するまでは断言できないけど、とりあえず、行きたいという気持ちはやっとまとまった。

これだけでも、優柔不断なふたりには大きな進歩だ。

それまでは、今の生活どうしようとか、子供いつ作るんだとか、本当に旅に出ていいのかとか、仕事どうするんだとかをウジウジ考えて結局決断はできずにいた。

それでも、旅に出たい気持ちはどこかにあるから、しばらくするとまた話題に上ってくる。

それでまた、今の生活どうしようとか、子供いつ作るんだとか、本当に旅に出ていいのかとか、仕事どうするんだの繰り返し。


私は、たまにアランさんが亭主関白ならいいのになと思う。

ふたりのうち、一人でもよしっ旅に出るぞって言えればもっと早く旅に出ることを決断していたと思う。

なので、アランさんがこうするぞって言ってくれれば私はくっついて行く。

きっとアランさんも私が決めてくれれば楽なのになって思うことがあるんだろう。

ま、そんな感じで一緒に悩んで一緒に決めていくのふたりが一番似合っているのかも。

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義母と実母の思い

私はアランさんのお母さんとかなり仲が良くて3日に1回は電話で話をする。

時間があるとふらっと電話して、仕事の人間関係について相談したり、くだらない世間話をしたり、最近ではアランさんことまで愚痴っている。

義母は数年前に定年したけど、その前は一流企業で働いていたキャリアウーマンなので考え方がきっちりしてて頼りになるのだ。

一方、毎週末話をする私の母には仕事についてもアランさんについても愚痴をこぼさないようにしている。

遠くにいるので心配を掛けたくないし、アランさんの愚痴なんかこぼすと離婚して帰って来いといわれる。未だに娘をイギリスに住まわせている外人という思いが抜けないので下手に悪いことは言えない。

なので、電話すれば30分以上は話すけど大体お兄ちゃんは相変わらず忙しいとか、孫がどうとか、お前はいつ子供をつくるんだとかそんな話が中心。

とっても対照的なふたりだ。

そんなふたりにもそろそろ旅のことを話してみようということになった。

で、先週、タイミングよく義母の家にお泊りに行ったのでまずは義母に話してみた。

義母の反応は、いい仕事も見つかって、家もあるのにもったいないけど、行きたいなら行くべきだ。10年後に行くよりは今行った方がいい。つまり「夢は追え」の姿勢だ。

で、実母にも話さなくちゃと思って今日電話してみたが。。。なんとなく言い出せなかった。

なぜなら、話したときの母の反応が読めてしまうから。

旅のことを話したら間違いなく「いやいや、お前たちはまたなんでそんなことを考えだすんだ。旅から帰ってきて、(そもそもどこに帰るかも問題だけど)仕事がその歳で見つかるのか。なんで今の生活を手放してしまうのか」と言われる。

なんでそう思うかというと、7年前に初めて渡英しようと思っていると打ち明けたときもそうだったから。

そのとき私は、東京でやりがいのある仕事をしていてお給料もかなり良かった。母とふたり暮らしで貯金は貯まる一方だったし、母にとってはこれでいい結婚相手が見つかれば万々歳だったと思う。

でも、私は海外への好奇心を拭い切れなかった。

渡英する前は、母が心配するとおり、仕事が見つかるか、生活していけるかとっても不安だった。

未知の未来のために今の環境を捨ててしまうことが正しい決断なのかどうかかなり悩んだ。

だけど蓋を明けてみればそんな大変なものじゃなくて、今じゃ母も娘の一人が海外でがんばってやっているというのを友達に自慢しているらしい。

ということで、実母には行動してみせることが一番だということを知っている。でも、旅に出てから「えっ、あっ、今アゼルバイジャン〜。」なんて行ったら発狂するので近いうちちゃんと話そうと思っている。

でも、いきなり「2人で仕事やめてバックパックしてくる」って行ったらビックリしてしまうので、時間を掛けて話をしていこうと思う。

反応の全く違うふたりだけど、とにかく心配してくれる人がいるということはありがたい。

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売るか、賃貸に出すかそれが問題だ

若いときは身軽だったなぁと旅の準備をしていてつくづく思う。

渡英した翌年、私達は家を買ってしまった。

今考えると何で買っちゃったのかなと思うけど。。

で、この家をどうするのかが今最大の悩みになっている。売るか、賃貸に出すか。

どちらにしても、メリットとデメリットがあって、高い買い物だから誤った判断はしたくない。

売りを考えるときに一番の問題はもちろん、いくらで売れるか。

購入したときよりも高く売れれば、利益も出て旅に出ても懐があったかい。でも、世界的な不況はイギリスの住宅事情にも影響を及ぼしていて、思うような金額では売れないかもしれない。

考えていても仕方ないので今日は、朝から2件の不動産屋さんを呼んで、売った場合と賃貸に出した場合の価格を出してもらった。

1社目の販売価格は期待したよりもかなり少なかった。でも、その価格であれば短期間でオファーが見込めて予定の旅出発日に間に合いそうな感じ。

2社目の販売価格はかなり楽観的で希望価格もしくはそれをちょっと上回る価格で売れるのでは?ということだった。

正直、2社目を信じたいが現実は1社目の販売価格かもしれない。

ただし、賃貸に関しては2社ともかなり前向きだった。家賃は住宅ローンをカバーできるくらい取れるし、それなら住宅市場が持ち返すのを待って売った方が高く売れる。

と、いっても今後何が起こるか分からない。だって、この家を買ったときも価格は上がるだろうと思って買ったのだから。

今回の不況は予測できなかったことだったけど、買った当初はみんな賃貸するなら買ったほうが得だと思っていた。

今思うと賃貸にしておいたほうがお金は貯められたと思う。ま、そんなこといまさら愚痴っても遅いけど。

でも、一度購入のタイミングをしくじっているからこそ、今度は正しい決断を下したいと思ってしまう。

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プロフィール

dyquem

Author:dyquem
喧嘩もするけど同じ夢を追うふたり。旅へのあこがれを捨て切れずに平均年齢36歳まで来てしまいました。

せっかく築いたキャリアはどうなる?

子供は作らないの?

庭付きの家買っちゃったじゃん!?

そんな問いと不安を持ちながらこれが最後のチャンスと旅支度中です。応援してください。

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